ゴーン被告が海外に逃亡したニュースは、大胆な手口で日本のみならず、世界の注目を集めています。
どうやって逃亡したのか?
そもそも何をして捕まっていたのか?
今後の対応はどうなるのか?
など、まとめてみました。
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ゴーン被告はなぜ捕まったのか
ゴーン被告は4回逮捕されていますが、今回捕まった理由はズバリ!
「有価証券報告書の虚偽記載」
というものです。
聞き馴染みのない難しそうな理由で捕まってますね。
具体的には、中東オマーンにある日産の販売代理店に不正に送金し、約5億6300万円の日産の資金の一部を、ゴーン被告自らも私的流用したとの事。
因みに過去3回の逮捕の理由は…↓
- 1回目・・・有価証券報告書に自分の報酬を少なく記載したため
- 2回目・・・有価証券報告書に自分の報酬を少なく記載したため
- 3回目・・・自分の資産管理で出た損失を、会社の損失に移し替えた
1回目と2回目は、有価証券報告書にゴーン被告の報酬を少なく記載した為の逮捕です。
有価証券報告書には会社の「会社の利益=会社の収入-会社の支出」が記載されています。
ゴーン被告の報酬は「会社の支出」に当たるので、ゴーン被告の報酬が少ないほど、会社の利益が実際より多く見えてしまいます。
1回目のケースでは、69億の報酬を15億と偽ったため、会社の利益は実際よりも54億儲かっているように見せることになりました。
株のトレーダーは会社の業績を見て株を購入するので、業績が良いと思って株を購入したのに、本当は業績が悪くて株価が下がってしまったら、大きな損失につながってしまいます。
ゴーン被告の大胆な逃亡方法
海外への渡航禁止という保釈条件を破って逃亡したゴーン被告。
その逃亡ルートが明らかになりました。
- 逃亡当日29日、午後2時頃→制限住居を一人で外出するのが監視カメラに映される
- 近くのホテルで外国人の男性2人と合流し、品川駅へ移動
- 品川駅から新幹線へ乗車
- 新大阪駅で新幹線を降りる
- 午後7時半ころ駅を出る
- タクシーで関西国際空港近くのホテルに移動
- 大きな黒い箱を運び、男性2人がホテルを出るも、ゴーン被告の姿は無し
- 箱に入ったままプライベートジェットに乗り込み、関西国際空港から国外へ逃亡
このようなルートで国外逃亡を果たしたとされています。
逃亡にはアメリカ陸軍「グリーンベレー」の元隊員など10~15人で構成された支援チームが関与していると見られています。
チームは20回以上日本を訪れ、少なくとも10の空港を下見した上で、関西国際空港のプライベートジェット専用ターミナルは大型荷物が検査機器に入らない事を把握し、計画を実行したとされています。
▼こちらが逃亡の際に使用した箱と同じ位の大きさの箱です。
かなり大きく、大きめの浴槽位の大きさです。
人一人が余裕で入る大きさです。
今後の対応や展開は?
ゴーン被告は、1月2日に国際刑事警察機構により国際手配書(赤手配書)にて国際手配されています。
今現在、行方は分かっていませんが、レバノン・ベイルートの自宅に居る可能性があるとの事。
その理由としては、妻のキャロルさんが自宅に居ることが確認され、弁護士の男性も訪問していることがあげられます。
会見や事情聴取に向けての打ち合わせをしている可能性も考えられています。
8日に、レバノンで逃亡後初の記者会見に臨む予定が明らかになっています。
会見では、日本で不当な扱いを受けた事を訴える方針で、その際、どのようにして出国したかも説明する予定との事です。
レバノン市民からは無実ならば日本にいたはずだと厳しい声も上がっています。
まとめ
4回の逮捕の理由が全てお金がらみで、毎回億単位のお金が動いています。
プライベートジェットを持つようなお金持ちは規模が違いますね(-_-;)
逃亡にもチームを作って、たくさんお金を使っているのではないでしょうか。
そのお金は日産の社員さんや購入してくれたお客様、株を購入してくれた人、色んな人のお金を集めたものだと思うと、ゴーン被告にはせめてきちんんと向き合って欲しいと思います。
逃亡後初の会見に要注目ですね。